今年の夏は異常に暑かったが、最近、6月1日の衣替えの前だと言うのに、毎日暑い日が多い。すっかり、クールビズも定着し、背広を着ることは少なくなったと感じる。去年は1着背広を新調したが、ほとんど着なかった。と思ったら、あっという間に秋を通り越して冬の様相になってきた。いずれにしても、バーゲンのはがきにつられて、横浜杉田のアウトレットへ車を走らせた。すると、途中の大通り沿いにある小零細商店を見ると、ほとんどがシャッターが下りている。
そこで、普段、あまり考えなくなった小零細商店について、考えてみま~す。o(^▽^)o
考えなくなったしブログにも書かないのは、いかないからわからないこともある。大型店舗の業態開発、好立地争奪戦の中で、取り残されている姿がそこにある。
従来の小売店ではなく、不動産屋のディベロッパーの色彩が強い。次に、カテゴリーキラーと呼ばれる専門分野特化型ディスカウンターも競争相手だ。駐車場の広さ、専門分野での商品の幅と深さは、小零細商店では太刀打ちができない。そして、結果として転廃業していっている。まだまだ、後継者問題その他もあり、現在、営業しているところも転廃業が出てくるのは間違いない。(´・ω・`)
小売業の業態の成長は、当然、同業態、或いは、競争業態との競争もあるが、決して総合的なマネジメントが高いから成長しているといったばかりでなく、中小小売が潰れていくことによる市場争奪の上に成り立っていることも多い。このことは、製造業とは異なる点だ。系列下請け構造は、批判されるが、大中小といった企業が、お互いの棲み分けにより成り立っており、大型店舗に全て変わってしまう小売業とは違う競争だ。
こうしたことを見ていると、本当に、成長している企業は、変化していくお客様のニーズに応えようと、絶えず、業態の革新を図っていることがわかる。成長が止まった企業は、そこまでといった運命だ。店舗への投資や従業員への教育もやらなくてはならない。゛(`ヘ´#)
小零細商店は、経営者の高齢化もあり、息子さんが継ぐところも、数多くはないが少数はあるだろう。
そこで、評論家のようなことばかり言っていないで、自分が小零細商店を引き継いだとして、大型店との競争も想定してどうするか?を考えてみたい。
取組み1.利便性を高める。
少し考えてみたらわかる。大型店は、365日10時~21時頃までやっていて、営業時間が長い。通常は、苦しい方(小零細商店)が、長くやるのが商売としては当然だ。お客様も夜遅くても買い物をするように変わってきている。また、配達してもいいかもしれない。東京の酒屋カウエイと同様だ。
取組み2.専門性を高める。
品ぞろえでは、逆立ちしても、面積が大きいところには、勝てない。そうであれば、特化した分野での深い品揃えと専門知識によるお客様へのアドバイスを行う。徹底した近所のお客様、一度、来ていただいたお客様を顧客管理する必要がある。小零細商店であれば、簡単な標準ソフトで顧客管理は十分できる。
取組み3.ネットマーケティグを展開する。
がっちりマンデーで、霧の森大福の紹介をされたことがあるが、ネットマーケティングに取り組んでから、7年間で10倍の売上が成長した。ホームページを見ると、メルマガ、ブログ等あの手この手だ。
http://www.bidders.co.jp/dap/sv/nor1?id=3900057&p=y%23body
取組み4.ブランドを確立する。
上記、2.3の取組みと、親和性が高いがしっかり絞り込んで、ブランドを確立する必要がある。ブログにも書いた大好きで本当にうまい九州ラーメンでは、夜居酒屋にしてしまったが、業態変革で長浜の屋台のようにさがりを出してというのであればいいが、中途半端にやるなら、ラーメンに注力すべきだと思う。
大型店もいいが、近くの小売店での買い物も楽しい。集積であるので、一緒にはできないが、横浜元町、京都などを歩いていると、小さなお店で素敵な店がたくさんあり、ついつい立ち寄ってしまう。
今週の日曜日には、仙台のぼた餅の「さいち」に取材に行ってきたが、東京からも買いに来るほど繁盛している。上記のマーケティング的な要素の土台である経営理念もしっかりしているし、小規模店の特性をうまくいかしている。
大きな波の中でも、やり様があるので、頑張って私たちに楽しみを提供してほしいですね。(=⌒▽⌒=)
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