一昨年、問題になった派遣切りについて、契約更新されなかった人も、「サービス業に就いたらいいね~」といったことを書いた。そして、友人と話していたら「そんな簡単にいかないよ~」と言っていた。(・ε・)
本当にそうだろうか?難しいかもしれないが、考えてみる価値はある。サービスについては、ライフワークのように日頃考えたり、本を読んだりとしているので、可能性がないかについて考えてみたいと思いま~す。o(^▽^)o
商業統計や工業統計を見てみると興味深いことが多い。そして10年~20年といったトレンドでみれば、どの産業が、どの地域で、どのように伸びていくかが良く分かる。また、もっと細かく見ていけば、魚の消費が20年間で35%減っているといったことは、一目瞭然である。しかし、日々に追われる経営者は、意外とそうしたトレンドを見ていないケースが多い。自分達の業界をマクロトレンドでとらえてみるのも、経営者の重要な仕事の一つであると思う。
さて、世界的な不況の中、過去、経験しない位の大きく売上を下げ、やむえなくリストラに踏み切る企業がある一方、外国人の労働力を投入しないと日本人では、人が集まらないと言っている外食産業などもある。東京の外食店では、片言の日本語で接客サービスをこなす外国人が多くなったが、日本人であればできると思う。
但し、大手ハンバーガー会社の人と情報交換した際、業務はできるスキルはあっても、やらない人の方が困るという。例えば、手洗いについては、ひじのところまでしっかり洗うといったマニュアルになっているが、手を抜いてしっかり洗わないという。いづれにしても、やろうと思うえば、当たり前であるが十分できるということである。
では、紹介した医療の分野ではどうだろう?医師や看護師、医療事務には、当然、資格が必要で、直にできるものではない。しかし、医師や看護師、医療事務の人がやっている業務はどうだろう?
結論を言うと、業務を分解すれば、ほとんど経験のない人でもできる業務はたくさんある。具体的には、コピーしたり、書類を整理したりといった業務は、今日入ってすぐにでもできる。ほとんどの人は、重要度の高い低い、緊急度が高い低いといった業務を混在してやっている。
某コンサルタント会社の友人の会社では、手書きのメモを渡せば、次の日にお客様に持っていく書類が出来上がる仕組みになっている。コンセプトメークする人とパワーポイントなどにきれいに仕上げる人の分業により人的資源の効果的活用を図っている。もちろん、物事には、メリットとデメリットがあり、業務分担の分業化はいい面だけではない。リレーと一緒で、バトンを渡す回数が多くなると、当然、バトンを落とす確率が増える。しかし、業務の生産性から考えたら、検討する価値がある切り口だ。
行政が悪い、企業が悪い、個人が悪いと批判をすることも時としていいが、切り変えて、いかに現状を変えていけるかといった知恵を出すことが必要だと思う。そのために、行政、企業、個人が、もう一歩踏み込んで考えて試してみるといったことで、雇用創出の可能性を追及したいですね。(=⌒▽⌒=)
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