家の掃除をしていたら、懐かしい骨董品が出てきた。もう、引退して新潟県佐渡に帰ってしまったが、同僚のコンサルタントが、骨董品や美術品が大好きだった。そのため、一緒に仕事をすることがあると、私も付き合いで買ったものである。当然、私の場合、そのコンサルタントにように、高価なものは買えなかったし買わなかったが、今でも気に入ったものがいくつかある。
ということで、今日は、骨董品のマーケティングについて考えてみたいと思います。
ドンドン新製品が出る中で、古いものが価値が出るのは面白い。確かに、新しいものも魅力があるけれど、古くなったモノには、新しいものでは表すことができない趣や落ち着きがあり、又、一味違った「美」が見い出すことができる。
思いつくものとして、美術品、古書、ワイン、建造物、アンティーク時計、ブランド食器、蒸気汽車・・結構たくさんある。
時間が経過するほど価値が出るものを、スペイン語の「patina」という言葉で表現するそうだが、日本で言ったら、わび・さびの寂びだろうね。寂は、日本文化の象徴だと思っていたけど、同じ人間として、海外でも同じようなことに価値を感じるのは嬉しい。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で調べてみると
寂(さび、寂びとも)は動詞「さぶ」の名詞形で、本来は時間の経過によって劣化した様子(経年変化)
を意味している。転じて漢字の「寂」が当てられ、人がいなくなって静かな状態を表すようになった。同様に金属の表面に現れた「さび」には、漢字の「錆」が当てられている。英語ではpatina(緑青)の美が類似のものとして挙げられ、緑青などが醸し出す雰囲気についてもpatinaと表現される。
ところで、骨董品は、景気によって価格の上下はあるものの、骨董品の需要は確実にあるから、結構、いい値段で取引されている。
基本的には、一物一価で、商品の流通量が限られている。業界的にも、中小の古物商がひしめき合っている業界だが、インターネットによってマッチングの可能性が拡がり、新しいビジネスに結びついている。実際、専門化した電子商店では、骨董品の取引が増えている。
中古車販売のオークネットもそうであるが、一物一価のものは、必ずネットでのマッチング機会は増える。後は、手に取って見る事ができない点をどのように克服するかだ。
一物一価と言えば、不動産や古書もそうだし、一物一価と言われると怒られるが、結婚相談所もそうだ。
その中でも、骨董品は、多くの商品が直ぐにコモディティー化(ありふれた商品)してしまい、お客様受容価格でないと売れない時代に、価格決定権がお店側にあるのも魅力的ですね。(=⌒▽⌒=)