昨日は、久し振りに渋谷へ足を運んだ。渋谷は、私が、約20年程前に初めて東京へ転勤になった際の勤務地である。多少、街並みは変わったが、若者が多く雑多な雰囲気は相変わらずだ。思わず懐かしくなり「昔良く行っていたあの店まだあるな~、無くなっちゃったのか~残念だな・・」と思いながら、30分程、歩きまわった。昔いた街を歩くと当時の出来事が蘇ってくる。渋谷駅のスクランブル交差点を眺めながら、ここに、集まってくる人には、どんなニーズがあるのだろうか?と相変わらず考えた。
といったことで、今日は、シチュエーションマーケティングについて、ご紹介したいと思います。
全てのお客様を満足させることはできない。なぜなら、人によって好みが異なるからだ。そして、従来から、お客様の属性を踏まえたサービスを提供し、ご満足いただこうといったことになる。以前もブログで書いたが、デモグラフィック~人口統計学特性(年齢、性別、年収etc・・)とサイコグラフィック心理的特性(ライフスタイル、パーソナリティーetc・・)といった切り口で、お客様を分類することになる。更に、同じ属性でも人によって異なるだろう?といったアプローチが、IT(情報技術)の発展により可能になったワン・ツゥー・ワンマーケティングだ!
同じ会社員であっても、私のようにお酒大好き!の方もいるし、スキー大好き!その他さまざまだ。ところが、実際は、コストがかかり過ぎることや、最近では個人情報保護の観点からデータを活用するしてプロモーションを行うにしてもパーミションが必要になったり、実際、日本で定着しているとは言い難い。
さて、ワン・ツゥー・ワンマーケティングと同じように、IT(情報技術)を活用するのであるが、シチュエーション(状況)マーケティングといった方法がある。
ワン・ツゥー・ワンマーケティングの関心
◎どうやって個人のデータを入手しようか?
◎蓄積したデータをどう分析しようか?
◎その人は、いつ、何を、いくらで買ってくれるだろうか?
シチュエーションマーケティングの関心
◎どんな時に、どんなシュチュエーションが発生するのだろうか?
◎そのシチュエーションにはどんな人が含まれているだろうか?
◎そのシチュエーションの中にいる人は、どんな気分なのだろうか?
以上、シチュエーションマーケティング 著者 関沢、鷲田、ミカエル かんき出版 より抜粋
といったように、シチュエーション、つまり、状況毎発生するニーズに対応したり、更に、積極的に働きかけていこうとするものだ。
簡単な例としては、急に雨が降り出した!⇒傘が欲しい人が発生する⇒店頭に500円のビニール傘を置くといったことだ。
更に、
「時価」タイミングによる価格変動 例)閉店間際のデパ地下の生鮮食品
「場価」場所による価格変動
例)ドトールコーヒー180円 スターバックス270円 ホテルラウンジ1000円
「機価」機会による価格変動
例)せっかく北海道まできたのだから、ちょっと高いけど〇〇をお見上げに買っていこう!
「私価」その人の個人的こだわりや思い入れによる価格変動
例)大好きな絵画を手に入れるために、相場より高い値段で買う
以上、シチュエーションマーケティング 著者 関沢、鷲田、ミカエル かんき出版 の中のフレームを活用し、例などを変更
というように、価格設定も上記のような状況を踏まえて設定していく考え方である。
渋谷駅前のスクランブル交差点を見ていると、その人数の多さに圧倒される。そして、沢山の情報が同時に入ってくるので刺激的ではあるが、何を見つけるにも一苦労だ!
そうした状況にいて、わずらわしさを感じさせない情報コンテンツが配信されてくるとありがたい。映画の席の情報、行列ができる店の込み具合、交通機関の時刻表・・・
こうしたことは、以前、ブログに書いたケータイが可能にしている。電車に乗っても、歩いていても、必ず携帯端末の入力ボタンを一生懸命押している風景を見かける。生活の一部になったケータイに配信したり、ケータイから情報を入手したりして、その時その場のニーズをキャッチしていくのである。更に、絞り込んで、渋谷駅周辺500m以内に配信などといったピンポイントも可能である。
渋谷でのコラボレーションの打合せを終え、渋谷駅前のスクランブル交差点で信号を待ちながら、20年前、渋谷駅に初めて降りて、会社へいく道を間違えたこと等の昔を思い出しながら、その当時の状況で、ケータイがあったらどうだったろうな~といったことを、あれやこれや考えながら渋谷を後にしました。
(^-^)ノ~~ (=⌒▽⌒=)
シチュエーションマーケティング―ケータイ時代の消費を捉える新発想 | |
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