今日、遂に、菅首相まで、問責?といった話まででてきて、どこまで行くのだろう?といったのが本音のところだ。政治家のやり取りでの失言が問題になり、野党の追求もあって、政府の要職であっても選手交代が行われる。そのため、あっという間に、次の大臣になるが、会社の仕事も同じで、全く違う職場に行って、いきなり成果を上げられる人は、通常はいない。そのため、実質は、官僚の方が情報や専門性で勝り、政治主導とお題目を唱えても、その通りに行くはずがない。
2ヵ月程前、オバマ大統領が、神奈川県鎌倉に訪れて話題になった。私も、長年、横浜に住んでいるが、抹茶アイスを食べるオバマ大統領の嬉しそうな顔は、他人事でなく明るい気持ちになる。そのオバマ大統領が、まだ、支持率が高い頃、、ニュースでオンラインでのタウンミーティングが行われたことが報道された。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2587145/3961680
しかし、オンラインで、政治家と国民が繋がることが可能な世界になると、さらに、政治家そのものの資質が評価されることになる。
一昔前であれば、一国民が、アメリカの大統領に、直接質問をするなんて考えられなかったけど、オンラインで可能になった。本当に人と人の距離が縮まったことを実感する。10万弱の国民から10万強の質問が寄せられ、更に、その質問に投票が行われ、オバマ大統領がその中で絞り込まれた質問に回答する。10万の質問に個別に全て答えられないとしても、日本のように本当に伝わっているかどうか検証ができない政治家を介しての間接的なやり取りに比べ、インタラクティブにコミュニケーションしていることを実感できる。
アメリカのニューヨークから日本に転勤してきたアメリカ人の同僚と食事をしながら、アルコールを楽しんだことがある。ニューヨークから東京に来てビックリしたことは、ブロードバンドの環境だという。インターネットが物凄い速さで繋がるので本当に快適だと喜んでいた。私自身、この点については誤解があって、元アメリカ副大統領ゴアのスーパーハイウエイ構想のイメージが残っていて、アメリカの方がインフラは整備されていると思っていたので、ちょっと意外であった。しかし、あくまでも、同僚の話でしっかりしたデータの基づくものではないが、実際、使っているのは、ヒカリのような早いものではなく、日本で言えばADSLでも遅いサービスでやっている人が多いという。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
いづれにしても、オバマ大統領との直接オンラインでミーティングといったことは、インフラの問題ではなく日本でも可能であるということだ。しかし、実際にこうした直接の受け答えに耐えうる政治家が、日本ではどの位いるのだろうか?官僚が作った原稿を棒読みをしているのは、国会討論を見ていればわかるし、たまに、政治家自身が受け答えをすると、失言が多く本題が飛んでしまうといったことが日常茶飯事であるのが現実だ。(x_x;)
オンライン・ミーティングといったコミュニケーション手段に注目が集まるが、本質は、実際に受け答えする当事者が、どのような政治信条や考え方を持って対応できるかだと思う。よくよく考えてみれば、本は何世紀も前にできたものであるが、要は何が書かれていることの質が問われるのと同じで、様々なICTツール活用できるようになっても、最終的には、コンテンツの質が重要だということだ。(b^-゜)
しかし、オンラインでの直接やり取りが当たり前になると、修正行為が難しくなるのでニセモノは排除される。そういった意味で、日本でも、オンラインによるコミュニケーションが多くなっていくだろうから、本物しか評価されなくなる。しっかりと自分を磨かないと誤魔化しが効かない時代になったな~と感じました。(≡^∇^≡)
![]() |
「オバマ」のつくり方 怪物・ソーシャルメディアが世界を変える ラハフ・ハーフーシュ 杉浦茂樹 阪急コミュニケーションズ 2009-12-16 売り上げランキング : 14318 Amazonで詳しく見る by G-Tools |