ロボットの分野で、知人に教えてもらった企業で、参入メーカーの1つであるサイバーダインを紹介します。知る人ぞ知る今後、爆発する可能性がある企業で~す。o(^▽^)o
それにしても、ロボットはアニメの世界だと思っていたけど、本当に可能性がある分野だと思う。小さいときに見た夢の延長線で、博士になりその後、本当にロボットを作ってしまった。筑波大の山海教授の子供のような純粋さが社会を変えようとしていると思うと、「売れない!利益が出ないと愚痴を言うのは、お客様のニーズ、シーズを開発できなかっただけだ!」感じる。
1968年 小学三年生の山海教授
『ロボットスーツ』を作るきっかけはなんだったのですか?
小学校三年生のとき、私は一冊の本を手にしました。本の題名は『I robot』。そこに登場するのは、博士と博士が次々と作り出すロボットたち。幼い私の目には科学者や博士はなんでも生み出す魔法使いのように映り、また彼らは勧善懲悪でいつも人のためになることをしてくれていました。「かっこいい!!」私はそう思い、将来は博士のようなロボットを作る科学者になるのだ、と心に決めたのです。この本を読んだ私はその後、自分の部屋にこもり、怪しい実験を繰り返す日々を過ごしていました。小学校を卒業する頃には、特に電子工学などの分野の知識は達人級と言っていい程になっていました。それに加え幼い私は、アニメ『サイボーグ009』にも多大なる影響を受けました。そして現在ではロボットとサイボーグ両方の特徴を併せ持った『ロボットスーツ』の開発に力を注いでいるのです。
以上、サイバーダインホームページより
こうした活力が無くなり依存体質になれば、補助金に頼るどこかの団体のように、自立することはできない。昨日も書いたが、不況は「お客様の顕在・潜在のニーズを起こしていないからだ!」世界的な不況の中でも成長している企業はたくさんある。
サイバーダインは、ロボットスーツ「HAL」をリースで提供している。その他、現在開発を進めているパナソニックの社内ベンチャー・アクティブリンクをはじめ、本田技研工業、トヨタ自動車といった大手メーカーの参入が見込まれている。その他、さまざまな大学などでの研究も進んでいることから市場の活性化が期待され、2011年には2008年比900%の45億円市場にまで拡大すると富士経済研究所は予想している。
そうした中で、サイバーダインは、ロボットといっても介護士の代わりに、抱き上げる等を行うトヨタが開発したものとは異なり、足腰が弱ってきた高齢者が足に装着つけることにより、歩行ができるようになるなど、本人の動きを直接、支援するものである。
こうした方式は、高齢者だけでなく、身障者や健常者への拡張性もあり、市場は果てしない。ホンダも同方式での研究を進めているものの、健常者向け肉体労働の補助的な位置づけであり、その活用を限定させている。今後の、市場拡張性の高さからサイバーダインを取り上げたいと思う。
サイバーダインは、社員数は、50名~60名(大学で研究をしていた博士号を持っている学生出身者が多い)
筑波大学院山海情報工学教授を中心として、CFO.CO0の役割となる役員を任命し、経営の意思決定を分けている。
ロボット「HAL」は、人間の筋肉が発する微弱電流をセンサーが感知し筋肉が動き出す直前に出す、筋電で動かす仕組みであるため義足としての利用も可能である。緊急停止した時は、装着者が転倒しないように、緩やかに戻る仕組みになっている。同様に、急に後ろから押された場合にも対応出来るようになっている。
脳からの指令で、そのまま伝わるので、違和感がない。HALは、現在は、健常者・体力的な弱者には使う事が出来るが、四肢を無くした方等には、医師や理学療法士のいる施設でのみ利用が可能となっている。
医療用ではなく、福祉用でリリースしたのは日本の医療制度の基準が高く、認定までに5~8年といった時間が掛かるためだろう。理学療法士がいる施設であれば展開しやすい。あくまでも、スタートアップの能力補助をする機器であるため、介助者のいる場面で使われる事を想定している。大和ハウスは、HAL開発17年間の中で製品開発され、市場に売り出せるタイミングで出資の出資である。サイバーダインとしても大和ハウスの出資を受け入れた理由は、量産化に伴う資金が必要であったためだ。大和ハウスとしても、今後の方針の中で福祉に積極的であり、また、すでに、福祉施設を自社でも運営している実績を持っている。大和ハウスの福祉施設で活用し、イメージをアップする狙いもあった。展開したいマーケットが一緒であったために、思惑が一致した。
介護用ロボットHALに代表されるように、サービスの生産性を高める方法としてのロボットが果たす可能性は様々だ。お掃除ロボットやエンターテイメントロボットなど様々な種類がある。ソニーのアイボがヒッソリ撤退したのは残念だが、必ず、世界市場を席巻する企業が出てくるだろう。もちろん、価格やメンテナンスなど、考えなくてはならない面も多いが、それも今までたどってきた道だ。
環境問題、ICT化、地方と都市の格差など、大きな変化は多いが、新しい需要も必ず出てくる。
何度も繰り返しますが、「売れない!利益が出ないと愚痴を言うのは、お客様のニーズ、シーズを開発できなかっただけだ!」だと感じました。(=⌒▽⌒=)